2011年8月29日月曜日

医師になるという選択肢


Aです。



最近の東海岸は、地震、ハリケーンと天災が続きました。ハリケーンが去ったかと思えば、もう肌寒くなってきました。今日も晴天ですが、とてもプールで泳ぐような気温ではありません。

現在、インターンとして外傷、救急外科にローテーションしている救急レジデントのテリーと麻酔科のエミリー(ともに仮名)は、ともに40歳前後と、他のインターンと比べて10歳ほどの年の差があります。





テリーは、数学や経済などさまざまな学部を始めては、辞めるということを大学で繰り返し、最終的にIV tech(採血や静脈ラインの確保をおこなう)を10年間ほどしてきたそうです。その後、結婚を機に医学部への入学を決意。この時点で35歳を越えていたとこのと。長女はすでに19歳で今年アリゾナ州の大学に入学。自分の学費の返済とともに彼女の学費の援助もしなければならないので大変であるとのこと。先日、外傷患者で静脈ラインの確保が困難な患者さんがおり、テリーが満を持してトライしましたが、ダメでした。冗談で”IV techのライセンスを剥奪しないといけないな!”と言ったら、苦笑いしていました。

エミリーは、大学卒業後、Veterinary anesthesia tech (動物の手術の際に麻酔をかける技術者)をしばらくおこなっていたとこのと。犬の心臓バイパス術の麻酔をした話や、鳥の静脈ラインを確保する方法、牛に麻酔をかける話などとても興味深い話を聞かせてくれました。その後、医療系の職に転職を考えたとき、看護士、physician assistant (PA)になるために必要な年数よりも、医師になるのが一番短い!ということで医学部の受験を決意したそうです。彼女もつい最近、長女が高校に入学したそうです。

アメリカの研修医には、カレッジから医学校とストレートに進むものもいれば、上記の2人のように様々な職種を経て医師になるものもおり、後者の割合が日本に比べて格段に高いと感じます。日本にも、学士入学制度がありますが、上記の2人のように、家族も養いながら医学部に入り直して医師になるのは相当困難であると予想されます。

こういった様々な経験を持つものが医学部で共に学んで行く環境は日本にも必要でなないかと感じます。

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