2011年11月25日金曜日

日々の診療、10年前と今

Aです。

今週から血管外科のローテーション。感謝祭翌日の金曜日は、平日のようで、休日のような。。感謝祭前後を苦手なhome callで過ごした後だったので、今日は午前中に帰れるかなと思ったら・・・

結局帰宅は夜9時になってしまった。

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今日、ふと思ったこと・・


自分が日本で初期研修を開始した頃の典型的な1日といえば、

1.6時前に出勤して、カルテ整理(手書きで指示をまとめる)

2.患者のリストは手作り。

3.手書きでナースが記載したバイタル表(血圧、体温など)を見ながら回診

4.回診の内容をカルテに手書きで記載、指示を手書きで追加

5.レントゲンや血液検査のオーダーは専用用紙でチェックしてオーダー。

6.血液検査等の結果は、コンピューターで把握(自分の数年前までは、検査室まで印刷された結果をとりにいくのがインターンの仕事だったらしい)。ちなみに、結果が確認できるコンピューターは各病棟に一つ。

7.動脈血ガスは、直接検査室へ検体を持っていって、印刷された結果をカルテに貼っていた

8.レントゲンは、シャーカステン(英語ではview box)で見ていた。症例検討会前には、徹夜で提示するレントゲンフィルムを準備し、OHPを使っていた。

9.毎週月曜日は“処方書き”の日で、インターンはすべての患者の薬を手書きしていた。(”なんて書いてあるのか読めません”という薬局からの電話が頻回にかかってくる)


これに対して、自分が現在、米国で研修をしている典型的な1日といえば、

1.6時前に出勤。電子カルテ上のオーダーは整理の必要なし。

2.自分の患者リストをプリントアウト(自動的にアップデートされている)

3.コンピューター上のバイタルサインを確認。現在は、これを紙のリストにインターンが書き出している。

4.日々のカルテ記載は、コンピューター上で入力。各サービスごとに、定型様式があり、開くと勝手にバイタルサインや検査結果が表示されるようにプログラムされている。

5.各種オーダーは電子カルテ上で。

6.検査結果は、病院のあらゆるところからコンピューターで確認可能。自宅からも確認できる。iPadなどのtablet deviceを持っているレジデントも最近は増えてきている。結果もすぐにグラフ化したりできる。

7.動脈血ガスの結果は、当然電子カルテ上で確認。

8.病院にシャーカステン自体を見かけない。実際のフィルムはなく、コンピューター上での閲覧。他院からのデータもdiskで自院のシステムに入れることが可能。症例検討会では、コンピューター上の画像をプロジェクターで映し出すだけ。

9.コンピューター上での処方(入院、外来とも)システム。(処方ミスが疑われる場合には薬局から連絡がある)


こうやって振り返ってみると、日々の診療もこの10年で大きく変わったなぁと実感します。

これだけ読むと、日々の仕事が相当楽になったんだろう、と想像されるかもしれませんが、そうでもありません。皮肉なことに、我々自ら仕事量を増やしているのです。それが、頻繁におこなわれる他科へのコンサルトであったり、膨大な量の(必要以上におこなわれる)血液検査や放射線検査であったり。

感謝祭に合わせてかは不明ですが、昨日、外科のチェアマンからメールがあり、外科系レジデント全員に、iPad等のtablet deviceの購入用に、1人あたり$500ドルが支給されることになりました。これからは、毎朝の回診時、各レジデントがiPad上の患者データを見ながらディスカッションし、その場で指示出し、といった光景が当たり前になると予想されます。

これは、今年の初めから自分が関わっていたプロジェクトの一部です。非常にゆっくりですが進行してきており、今年度中には当初の目標を達成できそうです。


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