2012年2月12日日曜日

Precision Medicine


週末の夜勤、術後に腹痛を訴えて入院した患者のベットサイドにて。
日勤チームからの申し送りによると、軽度の創感染が認められるものの、腹痛に関しては今のところはっきりとした原因は分かっていない。

”創部の発赤に対しては抗生剤で今晩は様子をみましょう。腹痛に関しては血液検査や画像検査の結果からは明らかな原因は認められませんが、定期的に診察をおこないます”と患者、家族に説明。

すると家族から、
”何時間様子をみるんですか?何時間で抗生剤が効いているかどうか分かるんですか?”
”彼は未だに8−9/10の痛みを訴えているんです。原因がはっきりしないってどういう事ですか?次に何を調べるんですか?”と強い口調での質問。
明らかにいらだっている。

こういった状況では、患者、家族の訴えを根気強く聞くのが一番と考えているが、それでも彼らは依然として納得いかない様子。

”正直に申し上げますが、今のところ腹痛の原因ははっきりと分かりません。残念ながら医療には未だに分からない事が多いんです、ロボットを使って手術をしている21世紀の現在でも

こう述べると、家族の態度が一転。
その後の説明にも納得してもらったようであった。

今朝の引き継ぎの際には、腹痛も皮膚の発赤も軽快していた。
ただ、腹痛の原因は結局分からず終いである。

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上記のようなやりとりは、日常診療で頻繁におこなわれる。
これらを英語でおこなうのは渡米当初は非常に難しく、自分には不可能ではないかと
さえ思えたが、なんとか今では対応できるようにはなった。

たまたまNew England Journal of Medicineのホームページを帰宅前にみていたら、
以下の記事の題名が目に入った。


実際の記事の内容は自分が想像したものとは異なっていたが、
昨夜のこともあり、いろいろと考えさせられた。




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